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【しあわせさがしの旅3DAYS】in 熊本 Denkikan

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 3月19日に開催された、原作本再刊行記念・映画「しあわせはどこにある」再上映イベントは、お陰さまでたくさんの方にお運びいただきました! ありがとうございました。
  
 午後6時前、開場を待つたくさんのみなさんの前で、伽鹿舎一同どたばたと落ち着きのない事!
 6時ちょうどにブザーが鳴り、映画「しあわせはどこにある」が始まるころには、席はほとんど埋まっていました。
 県外からも駆けつけてくださった方がたくさん!
 みなさん、サイモン・ペッグと一緒にヘクター先生の旅を満喫。ポップでコミカルな展開に明るい笑い声が何度も上がっていましたよ。
 
 映画の後は、原作小説を翻訳した高橋啓先生が登場。
 ファシリテーターとして当舎のおなじみ青木が司会を、真ん中に先生を挟んで、古書店の天野屋書店店主・柏原さんに登壇いただきました。
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 青木の「翻訳者ってどうやってなったんですか?」ですとか、「なぜフランス語を選んだのですか?」などという素朴なのか深いのか悩ましい質問に、ユーモラスにお答えくださった高橋先生。
 直接高橋先生にお目にかかった、というのは初めての方が圧倒的に多かったと思うのですが、みなさま高橋先生を大好きになられたのではないでしょうか。
 一時間余りのトークで、先生が翻訳者になった経緯や、なんとアルジェリアで仕事をなさっていたこと、どんな本を訳すのは「おいしい」かなんて話まで飛び出して、たっぷり堪能させていただきました。
「翻訳は、音楽家が作曲家の楽譜を演奏するようなもので、でもやっぱり、原作に寄り添って飲み込んで咀嚼して生み出していくものなんだよ」
 というお言葉がとても印象的でした。
 
 冒頭の写真は、トーク後の本の販売とサイン会の様子。
 ずらっと並んでくださったみなさんには、随分とお待たせをいたしました。
 高橋先生は「こんなに一度にサインをするのはこれが最初で最後だよ!」と嬉しい悲鳴。(もちろん、今後も伽鹿舎では高橋先生をお招きするイベントをまだまだやって行きたいと「勝手に(!)」もくろんでおります)
 みなさん気さくに話しかけてくださり、和やかなひと時でした。
 地元の書店、長崎書店さんと蔦屋書店熊本三年坂店さんのご好意で高橋先生の訳された著作も並べていただいたのですが、改めて先生の幅広いお仕事に感嘆。
 特に蔦屋書店の三瀬さんには販売のお手伝いや事前の準備までご協力いただき、お陰さまでみなさんにとても喜んでいただきました。
 高橋先生の訳された著作、それはもうたくさんありますので、みなさまも是非、「高橋啓訳なら安心」と思って色んな本を読むきっかけにしてくださったらな、と思っています。残念ながら絶版になった本もたくさんあるのですが、それをなんとかするのも伽鹿舎の仕事だなと決意を新たにしたところです。
 再上映、という無理を叶えてくださったDenkikanさん、お運びくださったたくさんのみなさま、そして長崎書店さんと、蔦屋書店さん、本当にありがとうございました。
 また是非、Denkikanでの別のイベントでお会いしましょう!
 
 さあ、今日は福岡、二日目のブックスキューブリックさんでのトーク。
 今夜はどんなお話が飛び出すのか、お楽しみに!!!
 飛び込み大歓迎ですので、お時間ある方は是非箱崎にお出かけくださいね!

takahashi

高橋 啓(Kei Takahashi)1953年生まれ。北海道帯広在住

翻訳家。
おもな訳書に、パスカル・キニャール「音楽への憎しみ」(青土社)、 カトリーヌ・ クレマン『テオの旅」(NHK出版)のほか、フィリップ・クローデルを多数手掛けている。
また、ローラン・ビネ「HHhH プラハ、1942年」が、2014年本屋大賞翻訳小説部門で第1位となった。
最新刊はエドゥワール・ルイ「エディに別れを告げて」(東京創元社)。