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一心行の大桜

一心行の大桜

熊本県阿蘇郡南阿蘇村にある桜の名木、一心行の大桜。
品種はヤマザクラで、樹齢400年以上。
樹高は14m、幹周囲7.35m、枝張は東西に21.3m・南北に26mにもなる大桜で、これは九州では樹齢600年、樹高23mの福岡県田川郡福智町の虎尾桜などと並ぶ。
かつてこの地を治めた武将、中村(峯)伯耆守惟冬(ほうきのかみこれふゆ)が眠る墓地内の菩提樹になっている。

惟冬は、天正年間峰村に建築された鶴翼城に住んでいたとき、阿蘇家の命令を受け熊本県宇土郡内にあったとされる矢崎城城代もまかされるようになったが、今から400余年前、1580(天正8)年に島津の侵略により戦火に散った。
残された妻子、少数の家臣は峰村に戻り、戦死した惟冬と一族の霊を供養するために桜の木を植え、一心に行をおさめたという。
「一心行」の名はそれに由来していると言われている。

【写真】撮影者:浅川浩二 2004年5月4日 [キロクマ!]