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茶のこころ 和のこころ 四服目 小田明子

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あなたは何煎目がお好き? ――お茶の淹れ方で味が変わるワケ――
 
 朝夕の風が、少し冷たく感じる季節になりました。季節の変わり目に風邪などお召しでないですか?
 最近は、インフルエンザの話題も多いですね。インフルエンザ対策には、マスク、手洗い、うがい……。
 うがいをするときには、カテキンを多く含む緑茶ですることをおすすめします。カテキンには抗菌作用があり、そのほかにも抗酸化作用、抗ウイルス作用など、健康に優れた効能がいっぱい。
 カテキンを多く抽出するには……
 お茶は、緑茶、熱湯で1分。出がらしの茶でも十分成分は残っています。苦渋い味がしますよね?
 こらが、ぬるめのお湯だとカテキンは十分に出ません。逆に甘みうまみ成分が感じやすくなります。
 そんな、淹れ方で変わるお茶の味、楽しんでみませんか?
 

3大成分で決まるお茶の味
 
 カテキン:苦み、渋みのもと*ポリフェノールの一種で、健康に優れた効能あり
 カフェイン:苦みのもと*疲労回復や、眠気防止などの効能あり
 テアニン(アミノ酸の一種):甘み、うまみのもと*心身をリラックスさせるなどの効能あり

 茶の成分は、湯の温度と時間によって出やすさが異なります。
 アミノ酸は、お湯の温度に関係なく溶け出しますが、カテキンカフェインは、お湯の温度が高くなるほど溶け出しやすくなります。
 そこで、アミノ酸が多く含まれる上級茶では、はじめは低めの温度でじっくり淹れて、二煎目は少し熱い温度で、三煎目はさらに熱い温度で淹れると、一煎目は甘みうまみが十分に感じられるお茶が、二煎目はすっきり渋めの味のあるお茶が、三煎目はしっかりと苦み渋みのきいたお茶が味わえます。
 皆さんは、何煎目がお好きですか~?
 

おまけ:お茶の三大成分「カテキン、カフェイン、アミノ酸」ってどんな味?
 
 中~上級茶と小ぶりの急須(中のアミは使わない) を準備します。一人分として、茶葉10g(ティースプーン3杯) を急須に入れます。これに、冷蔵庫で冷やした水100cc(湯のみ1杯分) を入れ、10~15分そのままにして浸出し、その後最後の1滴まで湯のみ茶碗に出します。――水出しの茶:テアニン(アミノ酸)
 
 残った茶葉に40度くらいのぬるま湯を、同じく100cc入れ、浸出時間は1分間、それを最後の1滴まで湯のみ茶碗に出します。――ぬるま湯出しの茶:カフェイン
 
 残った茶葉に、さらに今度は熱湯を100cc注ぎ、浸出時間は1分間、それを最後の1滴まで湯のみ茶碗に出します。――熱湯出しの茶:カテキン

※味を知りたいときにお試しくださいね。これは特別な飲み方ですので、普通においしく味わうのには適しません。

 

日本茶インストラクター協会熊本県支部
熊本県の日本茶インストラクター36名と、日本茶アドバイザー25名が、日本茶のおいしさ楽しさを知ってもらうため、お茶にまつわる講習会や研修会、各種イベントを開催しています。

(初出)
女性のココロとカラダに輝きをプラス フリーペーパー JUNO(ユノ)掲載
熊本県人吉市・球磨郡で配布中。
出版元 (株)協和印刷 
バックナンバー http://kyouwa.info/juno/

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小田明子(Oda Akiko)日本茶インストラクター9期生

(日本茶インストラクター)
全国で約2,600人、外国に約20人。日本茶の正しい理解と普及のため、各地で活動中。