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茶のこころ 和のこころ 二服目 小田明子

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極旨! 冷緑茶の世界(その2)
 
 夏本番。まだまだ、冷たいお茶がおいしい時期ですね。
 前回は緑茶の水出しをはじめ、冷たい緑茶のおいしさとそのいれかたを紹介しました。同じお茶でも、湯でいれたお茶と水でいれたお茶は味が違いましたよね?
 今回は、上級編です。自分でいれかたをアレンジして、おいしいお茶を見つけてみませんか?
 
■緑茶の味が変わる要因

【お茶の葉】
 茶の種類(煎茶、くき茶、芽茶など)、上級茶の程度、茶の品種(やぶきた、おくみどりなど)、茶専門店独自のブレンド・仕上げ方

【水】
 硬水、軟水、蒸留水、ミネラルウォーター等、水の硬度や水に含まれる微量のミネラル、塩素の有無

【湯(水)の温度】
 温度によって、茶の成分(カテキン、カフェイン、アミノ酸) の溶け出しやすさが変わる。温度が高いと渋みがよく出る。温度が低いと、苦味や渋みが抑えられる。

【湯(水)の量/茶葉の量】
 濃さが変わる

【抽出時間】
 茶葉を長く浸せば、茶の成分がより多く溶け出る

 

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【1】水出し緑茶
 茶葉は、できれば上級茶か深蒸し茶を使用。普段よりも1.5倍(少し多め) の量の茶葉を急須に入れ、水を注いで10分待ってから注ぎ分けます。甘み、うまみがしっかりと出て、色もきれいな緑色。茶葉の量や、抽出時間を調整することで、また味が変わってきます。
 そのまま飲んでも、和菓子のお茶としても、焼酎を茶で割っても、イケますよ。
 
【2】氷水出し緑茶
 上級茶を味わうのに、これ以上のおいしい飲み方は無いでしょう。
 急須に普段より2~3倍(たっぷりめ) の茶葉を入れ、水と氷を入れて冷蔵庫で30分(長くて1時間)。1人分ならば、ティースプーン1盛りの茶葉に、水50ccと氷を2~3個。色は薄いですが、味はうまみの宝庫、濃い~のができあがります。

【3】湯氷出し緑茶
 急須に茶葉を入れます。最初に湯を少量(茶葉がつかる程度) 注ぎ、茶葉が開きかけた頃(15~20秒後) に急須に水と氷を入れて急冷します。その後2~3分待って、注ぎ分けます。熱い温度で香りと渋みを引きだした後、低い温度で苦みを抑えて甘みうまみをじっくり出します。これこそ、究極の冷緑茶かも!?

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1:水は普段の水で、できれば塩素を飛ばしたもの
2:上級茶ならば、うまみがあるので、低い温度でじっくり抽出
3:普段用の茶で、香りと渋みを楽しみたいならば熱い温度でさっと(30秒) 抽出
4:緑色を出したいならば、深蒸し茶を選ぶ
5:緑色をキープしたいならば、水で抽出するか、湯でいれたあとすぐ冷やす

 
 

日本茶インストラクター協会熊本県支部
熊本県の日本茶インストラクター36名と、日本茶アドバイザー25名が、日本茶のおいしさ楽しさを知ってもらうため、お茶にまつわる講習会や研修会、各種イベントを開催しています。

(初出)
女性のココロとカラダに輝きをプラス フリーペーパー JUNO(ユノ)掲載
熊本県人吉市・球磨郡で配布中。
出版元 (株)協和印刷 
バックナンバー http://kyouwa.info/juno/

oda

小田明子(Oda Akiko)日本茶インストラクター9期生

(日本茶インストラクター)
全国で約2,600人、外国に約20人。日本茶の正しい理解と普及のため、各地で活動中。